【2017年保存版】伏線がすごい伊坂幸太郎の小説おすすめ
伊坂幸太郎の小説はストーリー、セリフの言い回し、キャラクターどれをとっても最高です。何よりも小説全体を通した伏線の貼り方などがとても上手で読み応えがありますね
まだ読んでことのない人や、何冊か読んだことがある人のためにランキング化してみたのでチェックしてください
伊坂幸太郎のプロフィール
経歴として東北大学法学部のご出身
大学卒業後、システムエンジニアとして働くかたわら文学賞に応募、
2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー
その後作家専業となる。宮城県仙台市在住
-wikipedia参照
作風は村上春樹さんに似てるとしばしば指摘を受けるようですが、村上春樹さんよりもっとポップで読みやすいように感じます
伊坂幸太郎おすすめランキング
16位 バイバイ、ブラックバード
あらすじ
星野一彦は〈あのバス〉で連れていかれる事が決まっており、
体型から態度まで何もかもが規格外の繭美に監視されていた。
星野は五股をかけており、連れていかれる前に5人に別れ話をし
に行きたいと頼んだ。
幼少期に母親が出先で交通事故に遭って死んでしまい、
待たされることの心細さを身を持って知っていたからだ。
仕方なく繭美が仲間に確認すると「面白そうだから」と言う
理由で許可が下り、繭美は仕方なく星野に付き添う事になった。
だが星野は〈あのバス〉で連れていかれる事を相手に
言いたくないと言い、
代わりに繭美と結婚するからという理由で5人に別れ話をしに行く事になった。
好き嫌い別れる作品ではないでしょうか。これと言って伏線や意外性のある展開があるわけではありません
しかし個が際立った5人の女性、5股してるのにどこか憎めない星野、そして繭美のキャラクター、心境の変化に面白さを感じます
15位 終末のフール
あらすじ
「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と
発表されてから5年後のお話。
8年前には、犯罪が増え、パニック状態の混乱した世の中だった。
しかし、あと3年となったとき、人々は、小康状態となる。
仙台市にあるヒルズタウンに住む人々のそれぞれを描いたもの。
8つの短編からなる連作です。伊阪作品としては短編の数が一番多い作品でしょう。設定が壮大なわりにはストーリーは小惑星をどうにかしようとかそういったものではなく。人間ドラマを描いたものとなっています短編に繋がりはなく、ひとつひとつの話になってますので一話ずつゆっくり読めるでしょう
14位 PK
「P K」 サッカーのワールドカップ予選で、小津がPKを決める
・主義や信念、勇気を試される話
「超人」 本田には特殊な力があり、不思議なメールを受け取る
・過ちを認めることからはじまるという話
「密使」 過去に密使が派遣されるという、タイムトラベルの話
これら3部が、過去・現在・未来でつながっていく話である。
伊阪ワールド作品の一つです。短編のようで短編じゃない。読み進めるごとに、なんだっけこれ?さっきあったような。っていう感覚に何度もなります。あとから読み直してつながりを感じて楽しめる作品です
13位 オー!ファーザー
男子高校生の由紀夫は、ひとりっこだけど、6人家族だ。
由紀夫・母・4人の父の6人家族です。4人の父親・・・?母親が、二股ならぬ四股をかけていて、
由紀夫の父親は、鷹・悟・葵・勲のうち
の誰かなんだけど、今だに不明だ。
そして、4人それぞれに、個性がある父親たちなのだ。
ギャンブルが大好きな鷹、
何でも知っている頭のいい悟、
スポーツ万能の勲、
女性にもてる葵。ギャンブル好きの鷹とドッグレースに行った際、
由紀夫は、盗みの現場を目撃してしまう。
そこから、家族中はいろんなことに巻き込まれていく
映画もされた作品デ設定も面白いし、ストーリーも面白い。4人の父親が仲良くて個性もあり読んでいてにやにやしちゃいます
12位 死神の精度
死神である千葉が見た、6人の人間の物語。
6編の短編からなる連作短編集。
クールな死神の千葉は「死」を実行するのに
適しているかどうかを判断し、
「可」か「見送り」かを報告するのを仕事としている調査官である。
彼が仕事をする時は、いつも雨が降っているという雨男である。
ミュージックが好きで、よくCDショップで視聴している。
死神が主人公なんてまぁ珍しい作品です。でもこの死神はデスノートのデュークみたいなのとは違って親しみやすさやかわいさを持ってます
ページをめくるたびに死神を応援したくなるはず
11位 残りバケーション
当たり屋や脅迫など、裏の仕事をしている溝口と岡田のシリーズ。
第一章 「残り全部バケーション」
夫婦の離婚により、家族がバラバラになる日の話。第二章 「タキオン作戦」
父親から虐待を受けている子供を助ける話。第三章 「検問」
政治家の愛人を拉致した犯人が、別件で検問にあう話。第四章 「小さな兵隊」
問題児の岡田君の話。第五章 「飛べても8分」
ボスと闘う男の友情の話。
限りなく短編なんだけど短編じゃない。悪人なんだけど悪人じゃない。まさに伊阪ワールド全開です
最後の数ページで短編が短編じゃなくなる感じ圧巻です
10位 フィッシュストーリー
最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。
「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、
未来に届いて世界を救う。
時空をまたいでリンクした出来事が、
胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、
伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」
「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。
爽快感溢れる作品集。
「読んだ後には爽快感」
そんな作品って実際少ないんですがフィッシュストーリーはめちゃくちゃ爽快感あります。ストーリーが秀逸ですがセリフも素敵
9位 ゴールデンスランバー
首相公選制が存在する現代。
仙台市では金田首相の凱旋パレードが盛大に行われていた。
元宅配業の青柳雅春は数年前に暴漢に襲われていたアイドル・凛香を
仕事中偶然にも助けたことで一躍時の人となり、
地元では顔を知らない人がいない有名人。
そんな青柳は数年ぶりに大学時代の親友・森田森吾に呼び出される。森田の様子がおかしいことを訝しむ青柳に、
森田は「お前、オズワルドにされるぞ」と告げる。
なんのことか分からない青柳だったが、
その直後に首相は暗殺され、警官が2人のところにやってくる。
「お前は逃げろ」と促された青柳はその場を逃げ出し車を後にするが、
森田は自動車ごと爆殺されてしまう。
その頃、街中では早くも青柳の顔写真や映像がくり返し流され、
首相暗殺犯として大々的に報道されていた。
青柳は、警察やマスコミを意のままに操作出来る人間が、
自分を犯人に仕立て上げようとしていることを思い知らされる。
青柳は様々な人々の力を借りて、逃走につぐ逃走を重ねて、逃げ延びる。
『このミステリーがすごい!』2009年版1位をとった作品。なにより伏線もたくさんあるし、臨場感がすごい
セリフをそうだし、場面もすごく印象に残る作品
8位 魔王
魔王とは何者なのか?魔王はどこにいるのか?
世の中の流れに立ち向かおうとした兄弟の物語。
会社員の安藤は弟の潤也と2人で暮らしていた。
自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに
偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、1人の男に近づいていった。
5年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、
何気ない日常生活に流されることの危うさ。
新たなる小説の可能性を追求した物語。
ミステリーのようで現代社会の危うさを描かれています。キャラクターへの感情移入がすごくて読んだあとの脱力感がすごかったです
漫画もされていて人気作品です
7位 マリアビートル
幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。
優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。
闇社会の大物から密命を受けた、腕利き二人組「蜜柑」と「檸檬」。
とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。
疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。
小説は、ついにここまでやってきた。
映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテイメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!
殺し屋のお話
伊阪さんのお得意のスタイルの登場人物が徐々に絡まりあい最終的に一本化していく感じなのでぐいぐいと読み進めちゃいます。後程紹介する「グラスホッパー」の続編的作品となります
6位 グラスホッパー
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2007/06/23
- メディア: 文庫
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妻を轢き逃げした男に復讐するために職を辞し、
裏社会で男の父親が経営する会社に入社した鈴木。
ところが、男は自分の目の前で車に轢かれてしまった。
業界には「押し屋」と呼ばれる殺し屋がいるという。
命じられるままに押し屋を追った鈴木だが、待っていたのは妻と幼い息子のいる家庭だった。
温かい家族に戸惑う鈴木だが、会社からは息子の敵を討たんとする
電話がかかってくる。
一方、自殺専門の殺し屋・鯨は過去を清算するために、ナイフ使いの殺し屋・蝉は手柄を立てるべく押し屋を探していた。
キャラクターが濃いこと濃いこと
まぁでてくるキャラクターのほとんどが殺し屋なんですが息もつかせぬ展開に興奮することでしょう
5位 陽気なギャングが地球を回す
ロマンはどこだ!?
人間嘘発見機、演説の達人、天才スリ、そして正確な体内時計を持つ女。
この4人の天才達は「人を傷付けない」ことを
ポリシーとする銀行強盗だった。
その戦歴は百発百中……のはずが、思わぬところで誤算が生じ、
せっかくの「売り上げ」を逃走中の現金輸送車強盗犯に
横取りされてしまう事に。そこで彼等は奪還に動こうとする。
人気シリーズ作品で2作品続編がでています。特殊な能力を持つ4人の銀行強盗って設定が面白くないわけない
しかも伊阪さんが書いて面白くないわけない。ストーリーももちろん際立った4人にも注目です
4位 重力ピエロ
仙台の街で起こる連続放火事件。
放火現場の近くには必ず奇妙なグラフィティアートが描かれていた。
過去に辛い記憶を抱える泉水と春の二人の兄弟は、
事件に興味を持ち謎解きに乗り出す。
グラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。
謎を解き明かしたとき、その先に見えてくるものとは。
伊坂さんを知らない人でもこの作品は結構有名じゃないでしょうか
兄弟愛や血のつながり、レイプなどすこし重たい題材をミステリーで仕上げております。伏線もそうなんですが、兄弟愛と親父さんの名セリフに号泣しちゃいました
3位 アヒルと鴨のコインロッカー
椎名という大学生の現在の物語と琴美という女性の2年前の物語が
同時に描かれる、カットバック形式の小説。
椎名は引っ越し先のアパートの隣人・河崎に「本屋で広辞苑を盗まないか」と誘われる。
断りきれなかった椎名は
本屋から広辞苑を奪う手伝いをさせられてしまう。
その計画の後、河崎やペットショップの店長をしている
麗子から2年前の話を聞かされることになる。
2年前の物語は琴美、その恋人であるキンレィ・ドルジ(ブータン人)、
河崎、麗子を中心に展開する。
世間で多発しているペット惨殺事件の犯人たちに出会ったことにより、
琴美が目を付けられてしまう。
琴美は何度も襲われるが、ドルジや河崎に助けられ、逆に犯人たちを捕ま
えようとする。2年前の事件と現在の本屋襲撃が次第につながっていく。
やられたぁぁの一言につきる作品、伊坂マジック炸裂してます。伊阪さんは叫びたくなること間違いなし。二度読み返すこと間違いなし
2位 砂漠
大学で出会った5人の男女が
ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、
超能力対決などを通じて互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。
自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、
それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代が爽快に描かれている。
キャラクターの個性、会話の内容、ストーリーどれをとっても文句のつけようがございません
1位 チルドレン
「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、
いつも周囲を自分のペースに引き込むがなぜか憎めない男、陣内。
彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。
何気ない日常に起こった5つの物語が、一つになったとき、
予想もしない奇跡が降り注ぐ。
伊坂幸太郎の小説らしいキャラクターである「陣内」を中心とした物語。伊坂幸太郎の小説には変人が多くでますがこの陣内は群を抜いて変人です。この独特の世界観はほんとに目を離せません
まとめ
やっぱり伊坂さんって天才だと思います。ここまでおもしろい作品を全部かけるってすごいです
紹介分には書いてないけど映画化されてる作品がほんと多いよね
それってストーリーもそうだし、キャラも世界観もおもしろいからだと思う